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着付けを習得するまでにかかる期間は?誰でもできるの?

スタートからゴール

着付け教室に通った場合、着付けが習得できるまでにかかる期間はどれくらいでしょう?

初心者を対象にしたコースをみると、3ヶ月~半年、長いところでは1年のところもありますが、一般的にどのくらいがいいのでしょう。

どのくらいの期間で着付けが習得できるのか
習得期間を早くするには
一度覚えたら忘れないのか
着付けが独学で覚えられるのか
誰でも着られるようになるのか
なぜ、着付けが難しくなったのか

初心者が着付け教室に通って着付けを習得する期間は?

着付け教室に通った場合 3ヶ月 です。

これは、自分で着物を着る自装の場合で、人に着せる他装はもっと掛かります。

着付け教室によっても説明が長くて練習が1~2回のところ、サクサク説明して繰り返し練習するところがあるので一概に言えませんが、90分~2時間の授業を6~8回受けて授業の後に自宅で最低1回は復習するとして、3ヶ月で外に着て出ても大丈夫なくらいの着付けが出来るようになります。

着付けの流れを覚えたら、あとはどれだけ練習するかが習得の鍵です。

着付け教室の授業は前回までのおさらいをして次のステップに進みますが、多く方が前回までの手順を忘れています。週1回の授業だと6日、2週に1回の授業だと13日も空いているので、自宅で練習をしなければ忘れてしまいます。
着付け教室の授業は復習時間が長く、新しいことを習う時間は少なくゆっくり進みます。
一般的に4~5回目までに一通りの着付けを習います。

極端な例ですが、マンツーマンレッスンでカリキュラムが決まっていない場合
1回目の授業で肌着~長襦袢~着物~帯結びまでの手順を覚えて、自宅で練習して完璧に覚える。
2回目の授業できれいに着るポイントやコツなどを覚えて自宅で練習したら、2回の授業で習得することも可能です。

着付けの習得期間は、3ヶ月が目安です。
自分で着付けができるレベルなので、シュッとしたきれいな着付けとか、早い着付けとなるとまだまだ練習が必要になります。

事前学習が習得期間を早くする

着物の名称などを事前に覚えておくと、習得が早くなります。

初心者コースでは、着物などの名称を教えながら授業が進みますが、事前に名称を覚えておくと講師の説明がスーと頭に入ります。

「この部分を〇〇と言います。〇〇を持ち~」と説明されたときに、名称がわかっていると手順だけを覚えればいいのでわかりやすいです。

手順だけを覚えるのと、名称と手順を覚えるのでは、どちらが覚えやすいかということです。

出来れば事前に着物や帯、小物などの名称を覚えておきましょう。

一度覚えたら忘れない?

考えなくても「手」が動くくらいなったら忘れないです。

この域に達するには、相当回数着ないとならないです。

着付け教室に通う方の中には、着てたけど忘れてしまったからという方も多くいます。
私もそうでした。

定期的に着物を着ている期間は忘れることはありませんでしたが、しばらく着ていないと「あれ?どうだったかな」と迷ってしまいます。
また、久しぶりに着るとどこかモッサリとした感じでスッキリと着られませんでした。
手順は覚えているけど、ちょっとしたコツやスッキリ見える着方を忘れてました。

着付けは「自転車」ではなく「逆上がり」なんです。
一度覚えたら一生乗れる自転車と違って、しばらくやらないとできなくなる逆上がりです。

折角覚えた着付けを忘れないように、定期的に着物を着ましょう。

着付けを独学で覚えることができるの?

着付けを独学で覚えることは 出来ます

本もあるし、なにより着付け動画がたくさんあるので、ネット環境が整っていれば十分可能です。
本の画像やイラストではわかり難い部分も、動画を見れば動きまで確認することができます。
一時停止することも、繰り返し見ることもできます。

ちょっとしたコツやスッキリ見える着方、便利グッズの使い方などもあります。

独学で覚える場合のメリットは、いつでも好きな時に勉強できるところ!
デメリットは、間違っていても気付かない、上手くできないときに質問できないことです。

本とYouTubeで着付けを覚えた友人がいますが、間違っていないか心配だからと1回だけのレッスンをやっている着付け教室のワンディレッスンを受けたそうです。
背中のシワの取り方やおはしょりの処理の仕方などを習い、スッキリとした着方ができるようになり、やっぱり教えてもらうと違うと言っていました。

着付けを独学で覚えることは出来ますが、やる気のある方、器用な方向きです。

着付けは誰でも覚えられるのか?

覚えられます

3つの着付け教室に通いましたが、同じクラスの方で覚えられなかった方はいませんでした。

前回までの復習をするときに、手順を迷っていたり、間違ったりする方はいましたが、初級コース最後のテストではみなさん合格されていました。

昭和の初期頃まで、みんな着物を着てたんですよ。
今と多少着付けに違いはあっても、それほど難しい技術は必要ないです。

着付けを練習すれば、誰でも着物が着られるようになります。

なぜ、着付けが難しくなったのか?

普段着の着物は、教わらなくても着ることができて当たり前でした。
こどもの頃から着せてもらって見てたら、自然と覚えますよね。

着物のまま炊事・洗濯・掃除などをしていたのですから、着丈を短くしておかないとすぐに擦り切れてしまいます。着丈が短かろうが、おはしょりが曲がってようが、誰も気にしませんでした。

でも、着物が普段着から特別な時の衣装となって「着物はこう着るべき」のようなルールができて、その流れで普段着きものもカッチリと着ることが正しいという風潮になりました。

昔、普段着きもののブームのようなものあったんですよ。
おしゃれさんがポップな感じにしたり、レロト風に可愛くしたりして若い子たちが楽しんでいたんですけど、伝統的な着方にこだわりを持つ方達が眉をひそめてアレコレ口出しをして、アッという間に着る人がいなくなったんです。

「礼装」の着方を普段着きものにも当てはめるから、難しくなったんじゃないかなと思います。

昔の写真みたら、普段着きものって結構グズグズです。
伝統というなら、今の普段着きものはカッチリし過ぎてることになります。

着付けを習得するまでの期間 まとめ

着付け教室に通って着付けを習得するには、3ヶ月が目安です。

受講6~8回くらいで取得可能で、自装してお出掛けして大丈夫なレベルになります。
もっときれいに、もっと早く着るには、もう少し習う必要があります。

受講期間があまりに長すぎる着付け教室は、技術の出し惜しみや受講料目的、販売目的が考えられるのでおすすめしません。

事前に着物の名称などを覚えておくと習得に役立ちます。
書籍や動画サイトを利用して独学で着付けを覚えることは可能ですが、やる気が必要です。

着付けは誰でも習得できる技術ですが、一度覚えてもしばらく着ないと忘れてしまいます。
折角覚えた着付けを忘れないために、定期的に着物を着る機会をつくりましょう。

楽しいきものライフになりますように。

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