着付けを習おうと思っているけど、大手がいいのか、個人教室がいいのか、どんなところが自分に合っているのか?迷いますよね。
着付け教室にはどんな種類があるのか
それぞれの費用はいくら必要なのか
グループレッスンと個人指導のどちらが合っているのか
そもそも着付け教室に通うメリットは何か?
自分に合った着付け教室を見つけるために、まずは着付け教室を知りましょう。
着付け教室の種類
着付け教室は全国展開している大手の教室から、個人宅で行われる教室、数人のグループレッスンからマンツーマンレッスンと種類は様々です。
大手着付け教室
全国展開している大手着付け教室は、駅前・駅近の便利な場所に教室があります。
着付け教室に通う場合、着物一式を持って行かなければなりません。
着物・帯・長襦袢・その他着付けに必要な紐やクリップなどかなりの大きさになるので、持ち運びを考えると駅前や駅近に教室があると便利です。
アクセスの良い場所にあるので、学校や仕事帰りに通うこともできます。
大手の教室は、料金の幅が広く5,000~10,000円以上になるところもあります。
最初のコースは無料で次のコースから費用がかかる教室や、初級コース(3ヶ月)で20,000~40,000円ほどかかる教室などがあります。
初心者からプロを目指す方まで、様々なコースがあり、目的に合わせたコース選びができます。
カリキュラムに沿って授業が進み、コースも初心者からプロ着付け養成まであり、グループレッスンが基本ですがマンツーマンレッスンを選択できる教室もあります。
コース修了時に試験があり、試験代・認定料などが必要な教室もあるので、事前に確認してください。
個人の着付け教室
個人の着付け教室は、講師の自宅が教室になってる場合が多く、駅から遠いところもあります。
駅からのアクセスが良いとは限らないこと、教室で使用されている部屋とプライバシーにかかわる部分がどの程度切り離されているか、行ってみないとわかりません。
自宅が教室となるので、マンツーマンもしくは少人数です。
教室によってお茶やランチの時間があり、アットホームな雰囲気の教室が多いです。
授業料は比較的リーズナブルで、週1回で月謝4,000~8,000円、マンツーマンで1回2,000円~3,000円くらいですが、有名講師は料金が高めです。
個人経営なので販売会をするところは少ないですが、元大手着付け教室の講師であった場合などには、独立しても販売会のシステムはそのままの場合があります。個人の場合、販売会に誘われたり勧められたりすると断り難い状況になります。
事前に着物の購入などができないことを伝えて、その返事で教室を選ぶと良いでしょう。
NPO法人、呉服屋主催の無料・低価格な着付け教室
NPO法人や呉服屋主催で、無料、もしくは低価格な着付け教室です。
呉服店主催の教室は、大手呉服店主催で着付け教室が独立しているところと、呉服店内で教室が行われているところがあります。
カリキュラムの中に販売会がある着付け教室は、受講料が安く設定されており、セミナーのあとに販売会があります。口コミにある「きものを買わされた」などあるのは、この販売会のことです。
セミナーは着物や帯の生産者の講義を聞き、普段見られないような商品を見たり触ったりできるので、とても勉強になります。販売会ではセールスされますが、買わなくても大丈夫です。
呉服店が着物を着る人増やしたいと開催している着付け教室は、カリキュラム(6~10回)で5,000円くらいと安く、アットホームな雰囲気です。
「無料体験レッスン」があれば、受講をおすすめします。一度教室に行くと雰囲気がわかるし、販売会のことなど質問もできます。
地元の自治体運営の着付け教室
自治体主催の教室は、公民館などで開かれている教室で費用がとても安いです。
講師に対して生徒の数が多いところもありますが、地元の着物好きさんと知り合うことができます。
近くて安いので人気の講座となっており、募集がかかると定員になるのが早いです。
開催については、各自治体の広報などで調べると載っています。
出張レッスン
こちらから教室に行くのではなく、講師に自宅もしくは集会場などに来てもらいます。
通うことが難しい人向けですが、講師の交通費など授業料以外の費用が必要となります。
マンツーマンとグループレッスン、どっちがいいの?
「マンツーマンレッスン」「グループレッスン」には、それぞれメリットがあります。
マンツーマンレッスン(個人指導)のメリット
生徒のレベルや理解力に沿って授業が進められるので、初心者でも安心です。
他の生徒さんに気を使うことなく、質問もできるし復習をお願いすることもできます。
自分の体形に合った補正や苦手なところを、細かく指導してもらうことができます。
グループレッスンのメリット
グループレッスンの場合は、マンツーマンレッスンよりも料金(月謝・授業料)が安いです。
2~3人の少人数制はマンツーマンとあまり違いがなく、ほかの生徒さんがどんなところが苦手なのか、どこかわかりにくいのか、講師への質問などで気付きがあったり、コツがわかったり、勉強になると思います。
人数が多くなると講師のほかに補佐がつき、全員に目が届くようにしてくれるところがあります。
着付け教室に通うメリット
ネット上には着付けに関する記事や動画がたくさんあり、独学で学ぶことも可能です。
着物を着るだけなら独学でもできますが、それ以外に着付け教室に通うメリットがあります。
きれいに着るコツがわかる
独学で着ることはできても、きれいな着こなしができているかと言えば、自分ではわかりません。
その判断ができるだけの技術も経験もないのです。
なんとなく野暮ったい感じがしても、どこがどうすればいいのかわかりません。
自己流の着付けは、しばらくすると苦しくなったり、着崩れしやすかったりします。
着物はちょっとしたコツできれいに見えるし、工夫で楽に着ることができます。
それらを教えてもらえるのが、着付け教室です。
立ち振る舞いやマナーが学べる
ワンピースを着ているときと、ジーンズにスニーカーを履いているときでは、歩き方が違いますよね?
それと同じように、着物を着ているときは、洋服のときと同じ立ち振る舞いはしません。
着付け教室では着物を着たときに、スマートで上品な立ち振る舞いができるようなマナーを教えてもらえます。
お出掛け講座では、きれいな歩き方・階段の昇り降りの仕方・食事のマナー・着崩れポイントの直し方などを習います。講師と一緒にお出掛けすることで、参考になることがたくさんあります。
着物で出掛ける機会が増える
折角、着付けを習ったのですから、着物を着てお出掛けしたいですよね。
着付け教室では着物を着てお出かけするイベントなどがたくさんあります。
着付け教室に通ってる間に、お出掛けイベントに参加いている間に、どんどん着物好きのお友達ができます。着物好きのみなさんと一緒にお出掛けは楽しいですよ。
イベントへの参加は自由なので、ひとり好きさんも安心してください。
箪笥に眠ってる着物を着ることができる
自宅に着物が眠っていませんか?
着物は合わなければいけないところだけ寸法が合えば、着ることができる優れものです。
自分で着付けができるようになれば、箪笥に眠ってる着物を着ることできます。
祖母や母が大切にしてた着物、結婚に際し用意してもらった着物などが日の目をみます。
着付け教室の基本 まとめ
着付け教室は、大手から個人、マンツーマン、グループレッスンといろいろなスタイルがあるので、自分の目的、習いたい雰囲気に合ったところを見つけてください。
わたしは3箇所の着付け教室に通いましたが、楽しい教室になるかは講師との相性によると思います。
いい講師に出会えるようにお祈りします。