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「いち瑠」で着物の着付けを習ってみた 初級コース

ワンコインレッスンをしている「きもの着方教室 いち瑠」に通ってみました。
若い頃に京都きもの学院に通い、10年前に日本和装にも通いました。

最近、着物を着る機会がなく久し振りに着てみるとスッキリしてない。
復習とポイント教えてもらうために、いち瑠に通いました。

経験者も初級コースからということで、初級コースからレッスンです。

生徒募集は年4回(1月・4月・7月・10月)で、募集月の下旬から授業が始まります。

無料体験レッスン では、受講前に着付けとはどんなものなのか、着付け教室とはどんなところなのか、教室や講師の雰囲気を確認したり、カリキュラムや受講に関する質問をすることができます。
(2023年7月生から)入会金不要 となり、体験レッスン受講後にゆっくり考えて入会を決められます。

無料体験レッスン

無料体験レッスン申し込み

まずは、無料体験レッスンです。

予約日の前日17時過ぎにオンラインで無料体験の申し込みをしたところ、すぐ自動返信メールが登録したメールアドレスに届きます。

「申し込みいただきました無料体験レッスンにつきましては、メールまたはお電話にて担当よりご連絡されていただきます」

その日の19時過ぎに担当者から返信メールが届きました。
メール内容は、予約日時の確認、当日の持ち物、服装の注意などです。

洋服の上から着物を着るので、襟ぐりの開いた洋服でお越しくださいとのことでした。

体験レッスン当日

当日は筆記用具のみ持参で伺いました。

受付で体験レッスンの予約をしている旨伝えると、担当講師が出迎えてくれて教室へ向かいます。
広い教室を移動式の鏡などで区切り、授業が行われていました。

いち瑠 着方教室のレッスン内容やお出かけ会などの説明があり、着付けを習いたい理由や着物や帯に対してどの程度の知識があるのか、着付けはどれくらいできるのかなど質問がありました。

一通りお話が済んだら、いよいよ体験レッスン。服の上から着物を着ていきます。

講師が見本をみせてくれるので真似して着ていく感じで、わかりにくいところや難しいところは、丁寧に指導してくれるので、着付け初心者の方も着ることができます。
一緒に体験レッスンを受けた方は、着付け初心者でしたが自分で着られていました。
服の上から着るし補正なしなのでスッキリしませんが、着物を着る感覚がわかります。

着物を着たら、体験レッスン修了です。

このまま初級コースに入るか、体験レッスンだけで終わるのか確認されます。
もっとプッシュされるのかと思っていましたが「どうされますか?」という感じでした。

体験だけで帰られる方もいましたが、引き止められたりとかはなかったです。

受講を決めたら
申し込み書類を記入して、受講料 4,000円(500円×8回)を一括払いします。
支払いは現金のみなので注意してください。
※ 途中でレッスンに行かなくなっても返金はありません。

受講曜日と時間帯について
初級コースのある曜日と時間帯の中から選んで、希望日時を提出します。

レッスン開始日がすぐに場合はその場で決まりますが、開始日までに期間がある場合は、人数調整などのため、後日決定した曜日と時間帯の連絡のお知らせがきます。
※ 決定した曜日と時間帯以外でも、同じコマの授業ならどの曜日、どの時間帯でも出席することができます。あくまで、基本は〇曜日の〇時からですよということです。

体験日が10月下旬で、初級コースは既にスタートしていましたが、経験者ということで、体験レッスン当日に1回目の説明会を受け、振替授業で2・3回目受講、4回目のレッスンからクラスに合流する方法で10月生として受付ていただきました。

受講開始は、募集月(1月・4月・7月・10月)の下旬です。
少人数制で募集月になると受講枠が埋まることがあるので、早目に体験レッスンを受けておかれることをおすすめします。

【関連記事】体験レッスン レポート >>

初級コース 1回目

オリエンテーションは、いち瑠の規約説明があり「規約確認書」にサインをします。

受講は1回2時間で、週に1度あります。
同じコースの違う日時のクラスの授業を受講できるし、コース期間内に受講できなかった回は補習予約をすれば受講可能です。

肌着・裾除け プレゼントされるので、レッスンのときに持って行きましょう。
(足袋のプレゼントがなくなりましたが、その分レッスン料が下がってます)
その他の着物や帯、長襦袢、小物は全て貸してもらえます。

レッスンは、足袋・肌着・裾除け・長襦袢の着方を学びます。

プレゼントの肌着・裾除け・足袋
以前は、肌着・裾除け・足袋でした

初級コース 2回目

1回目の復習+着物の着方、名古屋帯の結び方を学びます。

2回目で一通りの着付けまで習いますが、名古屋帯の手順を覚えるが難しいです。
この流れで初心者が名古屋帯を結べるかと言えば、手順を覚えるだけで結べるようになるには、自宅練習が必要だと思います。

初級コース 3回目

2回目の復習で着物を着付けて名古屋帯を結び、近所へお出かけします。

大阪 梅田校は、ビルの前にある阪急百貨店の地下へ行きお菓子を購入します。
各校出掛ける場所は違いますが、ほんのちょっとお出かけする感じです。
※ お出掛けには草履が必要です。

初級コース 4回目

袋帯で二重太鼓の結び方を習います。

「着物を着るところまでやってください」と言われたので、鏡を見ながら着ます。
チラチラと他の人に手順などを見ながら、全員が着物まで着ることができました。

袋帯は名古屋帯よりもお太鼓の決め方が簡単なので、みなさんすんなり出来ていました。
帯締めを通すところを間違えると、二重太鼓が一重太鼓になってしまうので注意です。

袋帯を結んだところで、解いてもう一度練習すると思いましたが、一度結んだだけでした。時間が結構余っていたので、もう一度練習したかったです。

着物を着るうちに、おはしょりがモタモタしてるなど気になるところが出てきます。講師に質問すると「次のコースでやるから、もう少し待ってね」と教えてもらえません(笑)
初心者コースは着付けの手順を覚えるだけで「きれいに着る」のは、次の中級コースに行かなければならないようです。ほとんどの方が中級コースに進まれるので、それでいいのかもしれませんね。

4回目の受講1週間に、着物のお手入れ相談会があり、シミ抜きやサイズ直しなど専門職の方が教室に来られているので相談ができます。
長い間箪笥に眠ってた着物を持ってきていた人がいました。

初級コース 5回目

いち瑠 きもの着方BOOK 学びBOOK マナーBOOK

着物の知識・種類・TPOの講座があり、着付けの練習はありません。

「学びBOOK」550円を使っての講座なので、受付で購入します。
その他「マナーBOOK」「きもの着方BOOK」各550円もあり、一緒に購入するように勧められたので、パラパラと見せてもらい役立ちそうだったので購入しました。
※「授業で使うテキストは無料レンタルしておりますが、書き込みしたい方や自宅で復習したいなどの場合はお買い求めいただけます」公式サイト記載あり

「学びBOOK」を見たり反物を触ったりしながら、講義はすすみます。

着物や帯の講義の後、特別講師の染物屋さんから染物の工程などの説明がありました。
各教室によって特別講師の方は違いますが、染物屋さんや織元さんが来られます。

講義修了後は、生徒1人に講師1人が付いてコーディネートレッスンになります。

初心者コースだからなのか、江戸小紋の中から好きな色柄を選ばせて、合う帯は?という感じで着物と帯を選ばせて着付けてました。

私は江戸小紋に興味ないので、訪問着や小紋、帯も作家ものを選びました。

ここが気になるポイントですよね。

着物や帯を買わされるんじゃないか

心配ですよね。
どの程度の圧がなのか?セールストークは?

私は絶対に買わされない自信があるので、どの程度おすすめされるのか試してみました。

ちょうど素敵な訪問着と帯があったので「素敵~欲しいな」を連発してみました。
【注意】断るのが苦手な方は、目をキラキラされて欲しいと言ってはダメです。

訪問着は桁違いの高額、帯は44万円の値札がついていました。

「着物も帯も上限30万円まで、それ以上のものはどれだけ気に入っても買わない。一括で買えないものも買わない」というと、44万円の帯が30万円になりました。

迷っていると20万円になりました。

半値以下かよ!って、びっくりされました?

着物や帯ってこんな感じです。
生産者から仲介業者を2~3挟んで、呉服屋さんで並ぶと値段は倍くらいになります。
別にぼったくりでもなんでもないです。そんなもんです。

担当講師からセールスがありましたが「う~ん」と言いながら帰りました。

ここでのポイントは、着付けられたままにせず着付けを外すことです
着付けしたままだと身動き取れないし、帰ろうにも帰ることができません。

同じクラスの人は椅子に座って話していたので、買うつもりなのか?
あとの人はサクッと帰られていました。

販売会はみなさんが気になるポイントだと思います。
教室が違えば講師も変わるので一概に言えませんが、セールスはきつくないし囲まれるようなこともないので、断るのは簡単です。

生徒1人に講師が1人付くので、どう終わらせたらいいのかわからない方もいるかもしれませんが、時間が来たら帰ったらいいです。
コートなどを預かってもらってるとサクッを帰ることができないので、販売会のときはなるべく荷物を近くに置いておくことです。

どうです、買わされそうで怖いですか?
いち瑠の販売会は、これまで参加した中でも買わされる心配のないレベルです。
購入しなくても、講師の態度が変わることもなく、授業が受け難くなることもありませんでした。

販売会が心配な方は、下記記事を参考にしてください。

初級コース 6回目

袋帯の復習です。

着物を着るところまで、各自でやります。
着付けをしたことがある人や自宅で練習できる人はスイスイできますが、まるっきりの初心者で着物や帯など一式を教室で借りてて、自宅で練習できない人は、かなり苦労されてるようでした。

袋帯の復習、1度目は講師と一緒に、2度目に各自で結びます。2度目は講師が見て回って、それぞれに合った指導をしてくれます。

袋帯を復習が済んだら、中級コースに進むかのアンケートがあります。用紙が配られるので、進級の場合は希望の曜日・時間帯などを記入、進級しない場合は理由を記入します。
ほとんどの方が進級、進級されない方もいましたが「仕事が忙しくなって、お休みが取れなくなりそうなんです」「また、時間が取れるようになったら、続けてくださいね」で済んでいたので、講師によるかもしれませんが、しつこくされることはないと思います。

袋帯で少し苦労されてた方が、進級してついていけるのかを心配されて講師に相談されてましたが、初級コースは着付けの手順を覚えるだけで、中級コースできれいな着付けをするポイントなどを教えるから、このまま中級コースに行っても大丈夫ですよと言われていたので、できるできないに関係なく中級に進んで大丈夫です。考えてみると、一通りの着付けは習ったんだから、あとはきれいな着付けが出来るようにするだけですね。

初級コース 7回目

8回目にある実技試験と修了試験対策です。

実技試験は長襦袢を着たところから、30分以内に着物を着て名古屋帯を結ぶところまでなので、名古屋帯の復習をします。

長襦袢を着たところから、よーいドンで着物を着始めます。
途中で講師からもう少し上に結んだほうがいいなどの指導がありながら、名古屋帯まで結びます。
全体的に注意する点などの指導が受け、帯を解きもう一度結びます。

筆記の修了試験対策は「学びBOOK」「きもの着方BOOK」で説明されます。
主にきものと帯のTPOと格、江戸小紋について、きもの名称などです。

初級コース 8回目

修了試験(実技/筆記)

長襦袢を着たところから30分で着物と名古屋帯を結びますが、途中、何分経過しているかは教えてもらえません。

失敗しました。

仕付け糸をとったばかりの結城紬、少し長さが短い名古屋帯を持って行ったんです。
硬い紬と昭和の短い帯に苦戦して、一旦着たけど納得できず最初から着直しました。
実技試験には着慣れた着物と帯で挑んでください。

実技のあと、ひとりずつ注意点などを教えてもらいます。

【わたしの総評】

とてもきれいに着られていますが、38分かかっています。
着付けに対するこだわりが強く、初級コース以上のことをしています。
次のコースに進むと簡単なやり方を教えるので、時間短縮になると思います。
着付けとしては十分なので、次回からは自宅から着物で来られたらどうですか?


38分 不合格ですね(笑)
実技試験に不合格はないので、次のコースへはすすめます。

実技のあとに筆記試験があります。
7回目にここを重点的に勉強しておいてくださいと言われたところを読んでいれば簡単。
採点も自分でするし、試験用紙を提出することもありません。

講師からこれからのことなどのお話があって、初級コース修了です。

\ 無料体験レッスン受付中 /
▶ 公式サイト 予約の空き確認ができます

いち瑠 初級コースに通った感想

楽しかったです♪

申し込みをした時にはコースが始まっており、経験者ということで途中から入れてもらいましたが、振替授業で全8回コースの授業全てを受けることができました。

わたしは、着付けを習ったこともあるし、自分で着付けして出かけてたこともあるので、授業は思い出し作業のような感じでしたが、着付けが初めての方には難しいかなと思う部分がありました。

1回の授業での練習回数は少ないです。
以前に習った着付け教室では、着ては脱ぎ、着ては脱ぎを何度も繰り返していたので、着物を着て帯を結び、帯を解いて結ぶ、着物1回+帯2回の練習回数が少なく感じます。
自宅に着付けに必要なものがあれば帰宅後に練習できますが、教室で着物や帯一式を借り練習されている方は、手順を頭で繰り返すしかありません。

いち瑠の教本「きもの着方BOOK」(550円)を早めに購入して、注意点などを確認しながら自宅練習したり、脳内練習しておくと次回からの授業がよりわかりやすくなります。

着付けは慣れなので、上手くなるには練習するしかありません。
初心者の方は、なるべく早く自分のサイズに合った着物と長襦袢を用意されるといいでしょう。自分サイズは着やすさが違うし、着姿がきれいです。

いち瑠は、講師と生徒の距離が近いです。
初級コースではそんな感じはありませんでしたが、上のコースの生徒と講師は友達のような感じでワイワイしてました。アットホームな感じですね。

着付け教室に行こうと考える人が一番心配してる「着物を買わされる」ですが、問題ないです。5回目の授業のあとに販売会があり、ひとりずつに講師が付いたのでびっくりしましたが、全然しつこくありません。
販売会や展示会に慣れているので、なんともなかったとも言えますが、初心者でも大丈夫ですよ。

コロナのことがあり、京都へのお出かけ会や修了式は欠席しましたが、参加をしつこく言われることもありませんでした。

大阪の梅田校は、駅近のきれいな教室で気さくな講師が多く通うのが楽しかったです。

【いち瑠 おすすめポイントまとめ】

  • 入会金不要
  • 受講料が1回500円と安い
  • 足袋・肌着・裾除けがもらえる
  • きものや帯の無料レンタルがある
  • 受講日時の選択が自由
    基本コースはあるが、同じコマならどの曜日時間帯に行ってもOK
  • 振替授業があるので、抜けた授業も補習予約で受講可能
  • お出かけ会の参加が自由
  • 「1day講座」が楽しい♪
    ヘアアレンジ・染め体験・茶道などの講座があり、ヘアアレンジ講座を受けましたが和装に合う髪型を教えてもらって役立ってます
  • 「きものdeおでかけ」着物で出掛ける機会がある
  • 販売会のおすすめがゆるい
  • 進級のおすすめがゆるい
  • 教室が駅から近い
  • オリジナルテキストがある
  • 動画配信で予習復習が可能