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無料の着付け教室のなぜ?からくりは?着物を買わされるの?

なぜ無料?不思議顔わんこ

着物の着付けを習おうと着付け教室を探していると「無料の着付け教室」があることに気付きます。

無料で着付けを教えてもらえてラッキー!
とはならず、なぜ無料なのか? 何かからくりがあるんじゃないと思いますよね。

だって、イメージキャラクターに芸能人を起用したら出演料がいるし、講師の給料や教室の賃料も必要なのに「無料」?

何か「裏」があるって思っちゃいますよね。

無料の着付け教室がなぜ運営できるか?そのからくりについてお話します。

なぜ無料の着付け教室が成り立つのか?

なぜ無料の着付け教室が運営できるのか?

着付け教室を運営するには、たくさんの経費が必要になります。
講師の給料や教室の賃料、広告も出さなければ生徒が集まりません。

受講料を無料にしたら、それはもう大赤字▼

なのに無料なのは、なぜ?

無料着付け教室の事業内容は「着付け教室」ではなく「きもの販売仲介業」だからです。

着物や帯の生産者と消費者である生徒を結ぶ、販売仲介業。
着物が好きな人を集める手段として、無料の着付け教室があるのです。

だから、無料の着付け教室には販売会があります。

着付け教室の販売会は、販売しやすい?

着付け教室に通ってる生徒は、着物や帯に興味があるから着付けを習っています。
仕付けがついたままのものをたくさん持っていても、欲しくなるのが着物と帯です(笑)
興味があって欲しがってる人に売るのですから、販売しやすいですよね。

もうひとつ!売りやすい条件があります。

生徒のほとんどが着物初心者 なのです。

練習では、既製品のポリきものだったり、リサイクルきものだったり、親戚にもらったきものだったりで、自分サイズのきものを持っていないことが多いのです。

自分サイズの着物 は着やすい」と言われたら、欲しくなっちゃう。
練習してもどこかスッキリとしない着姿が、誂えた自分サイズの着物ならピシッとするんじゃないかと思ってしまいます。

実際、自分サイズの着物はとても着やすくスッキリして見えるんですよ。

私の体験した販売会

10数年前に無料の着付け教室 日本和装 で、着付けを習いました。

12回くらいの講義の内2回セミナーといわれる販売会があり、絶対にお休みはできなかったし、生産者さんのところや別会場へ出向くのでかなりの時間を取られました。

京都の生産者さんのところに行った時、色無地を購入された方は「生産者から直接購入できて良い買い物だった」と満足されていました。

欲しいものを買えば、良い買い物です。

欲しくないものは 買わされた になります。

その後、2022年に 日本和装 の「帯だけ集中レッスン」に通い販売会に参加しましたが、強引な販売も帰りを引き留めることもありませんでした。
一緒に販売会に参加された方は、午前中の講義途中参加、昼食をはさんで午後の販売会も「用事がある」と20分程で帰られたので、結構自由にできるみたいです。

2022年の販売会の様子は、下記記事を参考にしてください。
日本和装の販売会 体験 >>

無料着付け教室に対する考え方

無料で着付けを教えてくれるのだから、販売会は当たり前くらいに思ってください。
慈善団体じゃないんだから、どこかで利益を上げなければなりません。

それが販売会で、無料の着付け教室は着物や帯に興味がある人達を集める手段です。

そのかわり 無料で習うことができます

好きな商品が納得できる金額なら購入すればいいし、欲しいものがなかったり金額が折り合わなければ、買わなければいいだけです。

販売会って、冷静に考えられなくなってる方がいるんですよ。
きれいなものを見て、体に当てられ素敵~似合ってると言われて高揚しちゃう。
ローンなら買えると契約したけど、帰宅してローン契約書を見て我に返るみたいな感じで、販売会では「買った」つもりでも、自宅では「買わされた」気分になります。

だから、販売会のクレームは「買わされた」が多いのです。

良いものがあったら買うのか、いくらまでなら買うのか、買わないのか
行く前に気持ちを決めておきましょう。

買う気がないなら、興味のある顔をしないことです。

販売会での注意点やお断りの方法などは、下記記事を参考にしてください。
▶ 販売会、買わないといけないの?

契約日から8日間は クーリング・オフ 可能なので、契約破棄するならすぐに手続きしてください。

生まれ変わる無料の着付け教室

無料着付け教室の販売会の口コミを見ると、クレームや悪評の嵐。

無料の着付け教室に通った経験のあるきもの友達数人に聞いたとこ、うんざり顔でどれだけスゴイ圧だったのかを語ってくれました。

無料の着付け教室=強引な販売 と評判が悪く「買わされた」例がたくさん出てきます。

それを受けてなのか、今は改善されてます。

販売会の前に書面で説明がされ承諾書にサインをしての参加となります。
クーリングオフについて、強引な販売をしないこと、終了後に引き留めないことなどが記載されているおり、生徒が安心して参加できるように工夫されています。

社長に直接届くハガキ「イエローカード制」が導入され、嫌な思いをしたときなどは担当を変更するなどの措置がとられています。

販売会も変わっています。

無料の着付け教室で着付けが覚えられるのか?

初心者でも着付けができるようになりますが、きれいに早く着るには練習が必要です。
練習が必要なのは、無料も有料も同じです。

無料の着付け教室は、無料のコースや期間、回数などが限られているので、通える範囲いっぱいに利用して教えてもらいましょう。

基本を習ったら後は自分で練習できます。
グズグズになるところがあれば、ネットで情報を探すと親切な着物好きさんが教えてくれたり、動画があったりします。

とにかく、練習する以外に上達する方法はありません。

無料の着付け教室のなぜ? まとめ

無料の着付け教室は、着付け教室ではなく「販売仲介業」だからです。

着付け教室は集客の手段で、生徒と生産者を結ぶ仲介業で利益を出しているので、それを理解した上で、無料で着付け教室に通ってください。

無料で教えてもらえるのだから、販売会は当たり前くらいに思ってください。

販売会が絶対に嫌な人は、着付け教室を選ぶ際によく調べてください。
有料の着付け教室にも、個人の着付け教室にも、販売会があるところはあります。
無料の着付け教室だけに販売会があるわけではありません。

日本和装 の販売会に参加にしましたが、強引な印象はなくお断りも簡単です。

販売会の注意点や断り方、着付け教室でのトラブルの対処方法など関連記事を参考にしてください。