販売会のある着付け教室、買わないといけないの?

着付け教室の「販売会」とは?買わなきゃいけないの?

カリキュラムの中に「販売会」のある着付け教室があります。

織元さんを訪問したり、教室に来られたりして、セミナー、コーディネート講座などの勉強会と販売会が組み合わせになっています。教室の一角が展示会のようになっている場合もあります。

着物や帯を買わされるんじゃないか
購入しないとその後の対応が悪くなるんじゃないか・・・心配ですよね。

結論から言うと、買わなくても大丈夫です。

販売会は苦痛だと思われる方に、販売会が楽しいものになる方法を紹介します。

何故、販売会があるのか?

着付け教室の主催が、呉服屋や仲介業者だからです。

主催者側からすれば、着物業界を盛り上げたい。着物を着る人を増やしたい思いで、着付け教室を開催するのです。
無料や安価で着付けを教えるのだから、きものを買って欲しい気持ちがあるのです。

本格的な着付け教室に通えば、それなりの費用が必要になるところ、無料だったり、1回500円だったりするわけですから、ギブアンドテイクなのかもしれません。

着物に興味のない人に着物をすすめても売れるはずがありませんが、着付け教室に通う人は全員が着物に興味があるのですから、売りやすいといえば売りやすいです。

私が体験した販売会

一般的にセミナーなどの勉強会と販売会はセットになっているので、着物や帯の勉強をしてから販売会という流れです。

自由に見るだけのところもあれば、一人ずつコーディネーターさんが付いて好みの着物や帯を選んで服の上から着付けてみて、お値段提示という感じです。

日本和装の場合
教室とは別の場所(生産者や織元、別教室)に行き、セミナーを受けてお弁当やお茶を挟んで販売会になります。
大阪教室の受講で京都と南森町で1回ずつ開催されましたが、受講曜日以外の日にあるので、都合が合わなくてお断りすると、セミナーはお休みすることは出来ないと言われました。京都はクラスの方と行きましたが、南森町は違うクラスに入れてもらっての参加でした。

座学のあと、和やかにお弁当をいただき休憩してから販売会です。

担当講師以外にも生産者の方や講師などが参加しますが、マンツーマンという感じではなかったです。

「この中でどの着物が好き?」
「この着物にはどの帯が合うと思う?」
という感じで、着物と帯を選んで?選ばされて?「着付けてみましょう」となります。

私は買う気がなく好みのものもなかったので、生産者に質問したり、みなさんが着付けられてるのを見たりして過ごしました。

私の担当講師は、購入しないことで機嫌が悪くなったり、その後の授業で冷たくなったりはなかったのですが、友達の担当講師は、買った人と買わなかった人への態度があからさまに違ったそうです。

体験は10年以上前の話で、今は「イエローカード制」が導入されて、レッスンや販売会で嫌な思いをしたら、社長に直接届くハガキがあり担当者の変更をしてくれるそうです。
また、事前に販売会の説明の書面が渡され、サインをして参加となります。
クーリングオフ、強引は販売をしないこと、販売会終了後に引き留めないことなどが明記されているので、販売会の雰囲気も変わっていると思います。(公式サイトより)

その後、2022年に 日本和装 の販売会を体験したので、その様子は下記記事でご覧ください。

関連記事 日本和装の販売会体験 >>

いち瑠の場合
授業のカリキュラムに組み込まれてて、コース中1回お勉強会があります。
教室に生産者さんが来られて、着物や帯を見たり触ったりしながらの座学で、着物や帯の手法などを見聞きするのはとても勉強になるし楽しいです。

その後、生徒ひとりに講師がひとり付くマンツーマンの販売会になります。
ひとりにひとり付くと聞くとビックリするかもしれませんが、並んでいる着物や帯のことをじっくり聞くことができるし、コーディネートなどの相談できるので、私は楽しかったです。

着物と帯を選んで着付けてもらってる方もいましたが、見て楽しむだけの方もいました。

電卓見ながら値段交渉されている方も囲まれたりはしてなくて「そうね~」という感じでしたし、時間になりサクッと帰る方が引き留められることもなかったです。

関連記事 いち瑠の初級コース体験 >>

販売会は楽しい?

いろいろな着物や帯を見ることができるので、楽しいです。

販売会とセットになっているセミナーやコーディネート講座なども、普段見る機会のないものを見たり、きものに関する様々なことを教わったり、これからのきものライフに役立つお話を聞くことができるのでとてもためになります。着物や帯の生産過程を見ることで、理解を深めることもできます。

販売会はすすめられるし断り難いから嫌だと感じますが、いろいろな着物や帯を見せてもらうと思えば楽しいです。
強制的に購入させられたりしないので、楽しんでほしいです。

着物や帯をすすめられたときの断り方

購入する気持ちがなければ「見るだけ」の姿勢を崩さないことです。

販売する側の気持ちを考えてください。
欲しい気持ちの溢れてる人は、押せば買うと思いませんか?

目をキラキラに輝かせて「素敵」と言えばすすめられますが、目の保養に良いものを見ようと思っていれば、熱心にすすめられることはありません。

欲しがってる人は買う確率が高いので、セールストークに熱が入るのは当たり前です。

値引き提示などされ始めたら断り難くなるので、熱心なセールストークになる前に「買う気持ちがない」ことを示すことが大事です。

断り難い状況になったときの魔法の言葉があります。

「ピンとこない」

嫌な感じにならないように、少し考える顔をしてから笑顔で言うとより良いでしょう。

母の着物がある、懇意にしてる呉服屋さんがあるなど言うと、それに対するセールストークが始まりますが「ピンとこない」はそこで終わります。
やんわりした言葉ですが、購入しないことがちゃんと伝わりますし、お互い嫌な気分になりません。

「ピンとこない」は、呉服屋さんでちょっと見せてもらいたいだけなのに囲まれてどうしよう?みたいな状況でも威力を発揮します。

販売会での注意点

販売会などで購入する気持ちがないときの注意点です。

コートや荷物を手元に置く

手荷物などを預かると言って見えないところに持って行かれると、渡してくれなくて帰ることができない状態になってしまいます。自分で取れるところでない場合には渡さないことです。

強硬に預かると言われたら、以前預かってもらってる間になくなったことがあるので、荷物は自分で管理することにしているとか、緊急の連絡が入るかもしれないからとか、言えば大丈夫です。

着付けを解く

着物や帯を選んだら、服の上から着付けをされてなかなか解いてくれない場合があります。
そのうち人が集まって「いいね」「素敵」とか言われて値段交渉され始めます。

買う気がないなら、着付けを外してもらいましょう。

慣れてる人は、自分で外すことができますが、初心者だと外し方がわからないし、着物や帯を傷つけたらと思うと外すことができませんが「外してください」と言えば外してくれます。
言っても外してくれないときは「暑いから外してください」と言えば、気分悪くなられると困るので外してくれます。

それでも外してくれないときには、鏡を見ながら自分で外しましょう。
帯を留めてる後ろのクリップが外し難いだけであとは外せます。

着物や帯は丁寧に扱ってくださいね。

【着付けをされない方法】

着付けをされることが嫌な人は、シワになりやすいブラウスやワンピースを着て行ってください。
着付けてみようと言われたら「シワになりやすい服だから」と断ることができます。

欲しい顔をしない

これが一番大事です。

欲しがってる人に売るのは簡単なので、売る側も欲しがってる人へのセールストークに熱が入ります。
断ることが苦手な人は、とにかく欲しい顔をしないことです。

欲しくないものは買わない

着付け教室の販売会は、生産者さんからの直接販売で間がないので安くなってる場合が多く、決して悪いものではありません。

でも、着付け初心者に必要なものかというと、家にある着物や帯があればそれで十分だし、最初は安価な古着でいいと思います。

古いものは、柄が今の時代に合わないと言う講師もいますが、小物を変えるだけで印象が変わります。

着物も帯もたくさん見て、好きなテイスト、似合うものがわかってから、揃えればいいと思います。

着付け教室の販売会についてのまとめ

着付け教室のカリキュラムにある販売会の購入は、自由です。
欲しいものがあれば購入すればいいし、欲しいものがなければ買わなくていい のです。

お世話になった講師に勧められたとか、買わないといけない雰囲気だったとか忖度は必要ないです。
時間になったら帰ればいいのです。

考えてみてください。
着付けを習い始めたばかりの初心者に着物や帯の適正価格がわかりますか?
自分の好みのスタイルが決まってきますか?
自分に似合う着物がわかりますか?

いろいろなお店でたくさんの着物や帯を見ることで、自分の好みやスタイルが決まってきます。
気に入ったものが似合うとは限らないのが着物です。

まだ自装もできない初心者が、カリキュラムの販売会で購入するのはまだ早いと思います。

着物にハマった人は、一度は後悔する買い物をしています。私にもあります(笑)
着付け初心者の方に、後悔のないお買い物をしてほしいと思います。

楽しいきものライフにするために、販売会を楽しいものにしてください。